理事長所信| 2011 社団法人 糸魚川青年会議所 ~道~


藤巻理事長003.jpg



        2011年度 理事長
            藤巻 道隆




【 ~踏み出せば その一足が自己を高め 輝く明日を創る~】

【はじめに】

 青年会議所に入会した動機は人それぞれかと思いますが、自分の場合は仕事の取引先でもある先輩から誘われ、何も分からないまま軽い気持ちで入会をしたように記憶しています。一つの事業を実施するにあたり、真剣に想いをぶつけあい、時には喧嘩寸前の激しいやりとりを目の当たりにして、軽い気持ちで入会を決意したことを恥じると共に、「自分の住むまちは自分達の手で創っていくんだ」という郷土を愛する情熱に感銘を受けたのを覚えています。また、入会した当時「ちょっと無理して」というキーワードを度々耳にしておりました。何事も参加してみなければ分からない、という意味合いで用いられていたと思いますが、様々な事業への参加要請や、事業構築のための作業割振りに対しても「ハイ喜んで!」という姿勢で、可能な限り積極的に参加・参画して参りました。そうした様々な経験、体験を通じて、自分の知識、見聞を広げると共に、同世代にも関わらず、しっかりとした信念を持ち行動する姿勢に、大いなる刺激を受け、自身の考えの浅はかさ、未熟さに気付かされました。会社でも自分のことを叱ってくれる人はほとんどいない現状で、青年会議所の活動においては、自身の成長を願い、愛情を持って、厳しく叱ってくれる先輩や仲間がいます。会社では教えてもらえないことを教えてくれたのがJCでした。今の自分があるのも、そうした先輩や仲間達の支えのお陰であり、自己の成長の場を与えて頂いた青年会議所に感謝しております。
 「社団法人糸魚川青年会議所第44代理事長」を務めるにあたり、自分を育ててくれた恩返しの気持ちを忘れず、これまでのJC運動で学び得た経験から、「まちづくりは人づくりから」を基本理念とし、自分達のまちに興味・関心を持ち、まちを誇りに感じ、自らが一歩踏み出し参画しようとする人が増えること、そして将来の地域を担う子供達の豊かな人間性を育むことで、輝く糸魚川の実現を目指して参ります。

[未来の心を育む道]

 この地域でも、不審者情報のメールが届くなどして、子供だけでは安心して外で遊ばせられないという親の意識が強くなってきていることや、核家族の増加、少子化の影響により、私の子供の頃に比べると、外で遊んでいる子供達を見かけなくなりました。私が小学生の頃は、近くのグラウンドに行けば誰かしら仲間がいて、自分達なりのルールのもとで、上級生や下級生と一緒になって遊んでいたのを思い出します。そうした子供同士の遊びを通じて、互いに競い合い、励ましあいながら、学び得るものが多く、今の自分自身の糧になっています。時代や環境が変わったとしても、こうした経験や体験が多いほど子供達は豊かに成長できるのではないでしょうか。
 子供同士が集い、体を動かし、触れ合い、楽しみながら、物事に果敢にチャレンジする気持ち、仲間を思いやる心、そして様々なことに感謝する心といった一人遊びでは学べない「豊かな心」を育む機会の提供をしていきたいと考えます。そうした子供の頃の経験や体験によって、豊かな人間性を身につけ、やがては将来を担う地域のリーダーとして育っていくことを願います。

[かっこいい大人道]

 毎日のように青少年の関与する痛ましいニュースが流れている現代。こうした背景には、子供達だけの問題ではなく、「子供は社会を映す鏡である」「親の背中を見て子は育つ」という言葉があるように、親や大人の普段からの子供への接し方が、大きな影響を与えているはずです。将来を担う地域の子供達の健全な心を育むのは、我々親世代である大人の責任です。そんな責任ある大人の背中を子供達に示せているでしょうか?将来に希望の持てる生き方を自らが示せているでしょうか?
 まずは、地域の親世代である大人が、子供達に与える影響に気付き、普段の生活においての自身の行動や言動を振り返り、率先して襟を正していく必要があると考えます。その姿を見た子供達は、きっと「お父さんお母さんのようになりたい」と思うようになるはずです。
 「人事ではない」「このままじゃいけない」と己を律する心を、自らの行動や言動で示すことができる地域の大人が増えていくこと、即ち“かっこいい大人”が一人でも多く増えることによって、地域の宝ともいうべき将来を担う子供達の健全な心が育まれることに繋がると信じています。

[地域の誇り意識醸成への道]

 糸魚川の魅力は何でしょうか?一昨年認定された日本初の世界ジオパークは勿論のこと、仕事帰りでも気軽に立ち寄れる温泉があること。そして四季折々、様々な旬な野菜や新鮮な魚を食べることができ、旨いお酒が飲めること。自分にとって、このまちには数多くの魅力が溢れていて、どれも誇りに感じるものばかりです。
 これまでの我々の活動があって、青年会議所が注目され始めた今だからこそ、これからの活動に対し、更に共感を得られる絶好のチャンスだと考えます。3年後の2014年末には北陸新幹線が開通し、日本海に一番近い駅として首都圏より多くの人に訪れてもらうことが期待されています。その中で、このまちに暮らす一人ひとりが“郷土=糸魚川”の魅力を誇りに思う「糸魚川ファン」になること、そして主役となって参加・参画しようとする意識を高めることが、我々の目指すべきところだと考えます。特に将来の糸魚川を支えていく存在である若い世代にこそ強く訴えていかなければなりません。    
 今年度は、地域で活躍する団体と連携を図り、若い世代を巻き込んで、共に地域の魅力を発信し活動することで「自分の住むまちは自分達でつくる」という意識を醸成することが重要です。一人でも多くの人が、まちのことを考え一歩踏み出してくれることが、輝く糸魚川の実現に繋がるものと信じ活動して参ります。

[会員資質向上への道]

 JCに入会した動機はそれぞれであっても、入会した以上は、様々な活動を通して、互いに切磋琢磨し、自らを磨き続け、メンバーの企業人として、また一人の人間としての資質を高めていくことが必要です。そのことが、企業を発展させ、家族を幸せにし、活力ある青年会議所を生み、地域社会に貢献する、全ての源になるものだと思います。
 現在、社団法人糸魚川青年会議所においては、メンバーの多くが非常にアクティブに活動を行っており、大変素晴らしい組織であると感じています。しかし全員が意義を理解して参加できてない現状があるのも事実です。そこで本年度は、メンバー自らが、自己を成長させていくことの必要性を感じ、具体的な目標を設定する機会を提供することから、自分自身に何が足りないのか気付き、勇気を持って一歩前に踏み出し積極果敢に行動し自ら向上しようという気概、「進取の精神」の醸成を図って参ります。
 深刻な経済状況の中、多くの貴重な時間とお金を費やしJC運動をしていることを実感し、支えとなる全ての人に感謝の念を持ち、率先して行動しようとする会員の資質を高めることが、やがては地域から必要とされる将来を担うリーダーとしての人財育成に繋がると考えます。

[会員拡大実践への道]

 JCに入会したからこそ、多くの素晴らしい仲間ができ自己を高めることができたと胸を張って言える組織にしていかなければなりません。そのためにも我々メンバー一人ひとりが、多少の困難や壁にぶつかった時でも、落ち込んだ暗い表情をするのではなく、歯を食いしばって、明るく元気な表情で活動していかなければ、地域からの信頼は得られないと考えます。昨年度猪又理事長の下、30名もの新しい仲間が加わったことは、メンバー一人ひとりが「やれば必ずできる」という強い信念を持って、会員の拡大活動を行った結果であると考えます。今年度も引続き会員拡大の必要性をメンバー全員が理解し、経験年数を問わず誰しもが、JCの魅力を自らの言葉で活き活きと語れる存在となるよう切磋琢磨し続けていくことが必要です。今年度、会が更なる輝きを増す一歩として17名の会員拡大を目指します。新しい仲間達と共に、大いにこのまちの夢や未来を語り、明るい豊かなまちを創造していきたいと考えます。

[公益法人制度申請]

 2008年12月1日より公益法人制度改正が施行されてから、様々な勉強会を通じ議論を重ね、2009年8月臨時総会において、公益法人格取得の決議が採択されました。昨年度、公益法人格の取得に向けたステップとして定款の見直しを行って参りました。今年度は2012年度より公益社団法人として始動できるように申請作業を実施します。また新制度に対応した様々な書式や会計基準の見直し、改定を行い、次年度以降公益社団法人としてスムーズにスタートできるように準備を進めていきたいと考えます。ただし重要なのは、公益法人格取得審査に向けたテクニック論的な視点や発想を高めることよりも、これまでと変わらず、我々青年会議所の基本理念である「明るい豊かな社会を築き上げる」ことに基づき活動していくということを忘れてはいけません。こうした青年会議所の理念や存在価値をメンバー全員が十分に理解した上で、より一層地域に貢献し、公益に寄与できる存在として組織の進化を図って参ります。

[ブロック野球・ソフトボール大会主管]

 2004年新潟ブロック会員大会、2005年新潟ブロック野球大会を主管させて頂きました。共に県内各地の会員会議所をキャラバンに廻り、沢山の汗をかきました。そうした新潟ブロック協議会の事業を経験したことのないメンバーが、増えてきたこともあり、新潟ブロック協議会への参加参画意識に対する温度差があると感じています。他地域のメンバーとの交流は、自身の視野や見識を広めると共に、かけがえの無い人脈を創るチャンスでもあります。本年度は他流試合の一環として、新潟ブロックスポーツ交流事業のひとつでもある野球・ソフトボール大会を主管させて頂きます。他地域メンバーを迎えるホスピタリティーの精神を学ぶ場として、野球・ソフトボールというスポーツを通じて交流を深める場として、そして「糸魚川」の魅力を発信する機会となるような設えをさせて頂きたいと考えます。

[結びに]

 社団法人糸魚川青年会議所は43年の永きに渡り、先輩諸兄が「明るい豊かな社会の実現」を目指し努力され、今日まで輝かしい事業の成果を築いてこられました。我々は、そうした先輩諸兄のこれまでの努力に敬意を表し、感謝の念を忘れずに、歩みを止めることなく新たな一歩を踏み出していかなければなりません。JCという団体は地域の人にわくわくするような夢と感動を与える団体でなければならないと考えます。そのために我々は、地域に暮らす若い世代の代表として、一人ひとりが自信と誇りをもって愛する郷土「糸魚川」の魅力を語り、大いにこのまちの夢を語れる存在になることが必要です。できない理由や言い訳を探すことから、まずは自分ができる“一歩”を踏み出し行動していきましょう!それが自己を高めるチャンスになるはずです!

【基本方針】

 ・子供達が、楽しみながら、体を動かし「豊かな心」を育むことができる機会を提供する
 ・“かっこいい大人”の在り方を考え、地域に暮らす大人達に意識醸成を図る
 ・地域団体との連携による若い世代の「糸魚川ファン」づくりに取組む
 ・会員の「進取の精神」意識の醸成を図り、リーダーに必要な資質の向上に繋げる
 ・組織の強化に繋がる17名の会員拡大を目指すと共にメンバーの定着を図る
 ・「公益社団法人」認定に向けた各種書式、会計基準の見直しと申請作業の実施
 ・新潟ブロック協議会交流スポーツ事業の主管