ひとづくり室| 2012 社団法人 糸魚川青年会議所 ~ACTION~


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        副理事長兼ひとづくり室長
                          まつざわ   たかし
             松澤 高志


 前年度、子どもの未来への「道」創造委員会が「豊かな心」をテーマに事業展開してまいりました。私も3歳になる息子を持つ親として近年子育てに対して関心が高まり、教育現場の現状や、子どもの成長に関わる話は大変興味深く、色々と勉強させていただきました。

 子どもをどう育てればいいのだろうか。どうすれば子どもは健やかに成長するのだろうか。まだまだ新米パパとして答えのでない子育てに日々奮闘している毎日です。
昔は日常の中で学べていたことが、今では学べなくなってきているという言葉をよく耳にします。家庭環境や地域環境、そして社会環境や自然環境と時代の流れの中で様々なものが変遷をとげてきました。また、最近の子どもはという言葉もよく耳にする機会がありました。しかし本当に子どもだけが変わってきたのでしょうか。環境だけが変わってきているのでしょうか。答えは「NO」だと思います。様々な環境の変遷の中で育ってきた私たち親世代も同じように変わってきているのです。

 「ゲームばかりして」と子どもに怒るときはありませんか?しかしゲームを与えているのは親です。また、「ゲームをしていれば静かだから」ということを口にしたことはありませんか?都合のいいときには「ゲームでもしてなさい」、都合が悪くなると「ゲームやめなさい」。この「都合」を勝手に作っているのは大人ではないでしょうか。一概には言えないかもしれませんが、心当たりはありませんか?「親の背中を見て子どもは育つ」という言葉があるように、子どもの行動の原点は親の姿です。「我が子のふり見て、我がふり直せ」とある方よりお話いただいたことがありますが、まさしく振り返ってみると心に響きました。それと同時に自分がいかに良き親としての姿を見せていなかったのかを痛感しました。

 本年度のスローガン「ACTION」の下、意識を持つ、変えることはいうまでもなく、親として、地域の大人として一歩踏み出す行動を心掛け、一年間邁進していきたいと思います。子どもの笑顔は何事にも代えがたく、とても大切なものです。この笑顔をより輝かせるために、この笑顔を未来に繋げるために、地域の未来を担う子どもたちが健やかに成長できるように、今こそ「ACTION」です。