子どもたちの感受性を豊にするため、研ぎ澄まされた芸術に的を絞って活動していますが、皆さんが考える芸術の良さとはなんですか?
永井:芸術は言葉では伝えられないメッセージを、子どもの頃から多彩な芸術に触れてきたと語る岩﨑委員長。自分なりの表現方法で社会に投げかけています。だから、受ける側の私たちもいろんなことを感じたり考えさせられたりするんですね。面白いのは、同じ作品でも見る時の気分や状態によって受け取るものが変わること。特に研ぎ澄まされた作品は、何回も見ないと本当の答えが分からないことや、一発でグサっと心に突き刺さることなど、その時々で受ける印象が異なる場合があります。それこそが魅力なんだと思います。
岡田:芸術に触れたときに「こんなに上手く描けるものなのか」「どういうインスピレーションを受けてこの曲を書こうと思ったのかな…」「どうやって描いたのかな?」など、見た人、聴いた人それぞれ感じ方が違うところ。 あと、自分の思いやメッセージを自由に表現できるところかな。
芸術の活用という点で、糸魚川における現状をお聞かせください。
岩﨑:糸魚川JCメンバーをFeeling委員会ではこれまでに、各地の美術館やコンサートホールを巡り、芸術の持つ可能性に直接触れてきました。対象にアンケートを取りましたが、みんな子どものときには何かしら芸術に触れて来ています。しかし、実際に強烈な記憶として残っていないため、「芸術ってなんとなくいいのではないか」程度の認識ではないのかと感じています。
永井:いろいろ調べてくると、糸魚川にも芸術家や文化活動をされている方が大勢いました。しかし、小さな子どもたち、いわゆる幼少期の子どもたちにこだわって行なっている方はあまり多くないことが分かりました。
岡田:なんとなく「芸術はいい」と皆さんは思っていると感じますが、子どもがそういった芸術に触れる機会が少なくあまり身近な存在ではないのが現状だと思います。そういった機会がたくさんあれば芸術がより身近に感じられるのではないのでしょうか、もっといっぱい触れてもらいたいですね。
ご自身の子どもの頃はどんな芸術に触れていましたか?
岩﨑:子どもの頃はピアノ建築士である永井副委員長は、建築物の造形美にも惹かれるという。、書道、伝統芸能(稚児の舞)など、習い事を通して芸術に触れていました。子どもの頃にそういった芸術に触れていたためか、今でもピアノは弾いていますし、ペン字などはたまに褒められたりします。
岡田:正直な話、学校での授業でしか触れたことしかありませんでした。
永井:僕も学校の授業で絵を描いたり音楽をした程度で、美術館やコンサートホールに行った記憶は薄いです。ただ、陶芸の盛んな地域であったため小学校で壺などを作りました。それはとても楽しかったです。
では、大人になった現在、いいなと感じる芸術は?
岩﨑:オーケストラですいつもクールな岡田幹事。得意の映像編集にも磨きをかける。ね。昔からクラシックには親しんできましたが、生のオーケストラを体感して、その素晴らしさに感動しました。弾き手、聴き手、空間が備わったときのオーケストラは最高です。その他にも、絵画、映画、写真といった映像からも、色々とインスピレーションを受けております。うまく言葉で表現するのは難しいですが、イメージが膨らみます。
永井:2、3年前からクラシック音楽を聴くようになりました。昔は何となく聞いていたから眠たくなっちゃったけど、今はそれぞれの楽器から出る音をしっかり聞くのが楽しくて目が覚めてしまいます。その音楽からいろんな世界を想像しています。あとは本業の建築物です(笑)
岡田:やっぱり音楽ですね!今年初めて本物のクラシック音楽を聴く機会があったのですが、会場の雰囲気や生の演奏を聴いて、堅苦しい、敷居が高いと感じていたクラシック音楽へのイメージが変わりましたね!もう一度聞いてみたい!
担当する5月例会では芸術の良さを伝えたいそうですが、その意気込みをお聞かせください。
永井:冒頭の質問にも答えましたが、芸術は言葉では伝えられない深~いものがあると思います。
岡田:物事をより強く想い描けるようになるため、子どもたちの感受性をより豊かに育むための目的もと 芸術活用の良さを感じていただけるよう頑張ります。
岩﨑:我々も含む地域の大人たちに、「芸術という方法も子育てには良いんだよ!」ということが伝えられるように頑張りますので、どうぞ宜しくお願いします。
(インタビュアー:総務委員会 青木)
Feeling委員会 5月担当例会
フィール アート ~子どもの感受性をより豊かに~
[日時] 2013年 5月10日(金)19:00~20:30
[会場] 糸魚川フォッサマグナミュージアム(ホール)