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        副理事長兼ひとづくり室長
                           いい   かずみち
             井伊 一道


 金魚鉢の中にいる金魚は、そこでの世界しか知らなくストレスなく泳いでいます。その金魚を大きな池、もしくは壮大な湖に放すと、視野が広がり、様々な世界を見ることができ、そして好奇心に充ちあふれ、様々なことを体験し、よりたくましく泳ぐ金魚になることでしょう。

 私は青年会議所に入会して、8年の月日が経ちました。入会する前の私は、金魚鉢の中にいる金魚と同じようにストレスなく生活していました。入会して、いろいろな考え方の人に出会い、今までにない経験をさせていただき、刺激しあう感覚を実感し、いろいろな見方があることを学びました。青年会議所での経験は、人生の生き方であり、私にたくさんのことを気づかせていただきました。そして本年度もまた、新たな仲間と目的を共有し、いろいろなヒト、コト、モノなどに出会い、未知なる世界を経験するチャンスに感謝したいと思います。

 本年度ひとづくり室として、子どもたちが物事を思い描く力をより強くするために必要な要素である感受性と創造力を芸術という分野を活用して養います。芸術は自分の感性を磨くことができ、自分の想いを表現するにも最適な分野であります。研ぎ澄まされたプロフェッショナルな芸術に触れる機会を設え、自分の枠にとらわれず、今までにない感覚を素直に感じとり感受性を養います。また、自分の想いを表現できるように創作できる機会を設え、創造力を養いたいと考えます。そのような経験の積み重ねひとつひとつが、物事を思い描く力をより強くし、子どもたちの成長に繋がることでしょう。子どもたちの可能性を引き出し、今私たちが何をするべきかをイメージして、みなさまと共に育んでいきたいと考えます。