理事長所信| 2015一般社団法人 糸魚川青年会議所 ~IMPACT~


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         2015年度 理事長
                         やまだ  たくや
            山田 卓矢


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~この地域社会に深い印象と強い影響を与え
       大きな変革へと繋げられる組織として更なる飛躍を~

【はじめに】

『今を生きる青年として』
 1967年10月23日、全国で362番目のLOMとして糸魚川青年会議所(以下、糸魚川JC)は誕生しました。それ以来47年間、糸魚川JCは、時代の変化に柔軟に対応しつつ、この地域社会に深い印象と強い影響(=『IMPACT』)を与え、大きな変革へと繋げるための運動を脈々と続けてきました。それは、青年期という時間(とき)をJC運動に注ぎ、混沌という未知への可能性を切り拓こうと積極果敢に挑戦してきた先輩諸兄の熱き想いと強い意志があったからです。まずは、明るい豊かな社会の実現を目指し、この地域の健全な発展に弛まぬ努力をされてきた先輩諸兄に心から敬意と感謝を申し上げます。
昨今、JCしかない時代から、JCもある時代と揶揄(やゆ)されることもあります。しかし私は、JCでの多くの出会いや様々な体験を通じて「JCでなければならない理由がある」、「JCだからこそできることがある」ということを強く信じています。我々は、今を生きる青年としてJC運動の灯をしっかりと受け継ぎ、これから先も地域社会に必要とされ『IMPACT』を与え続けられる組織として更なる飛躍に繋げられるよう邁進して参ります。

 『混沌という未知への可能性を切り拓く』
私は、2005年に糸魚川JCに入会しました。入会してからの9年間というものは、一言で言うと「変化の連続」という言葉が一番しっくりきます。特に2008年に急遽、会社の代表を務めるに至った際は、不安と共に仕事や生活面だけでなく気持ちの面にも大きな変化がありました。そして、そのころからJCと仕事とを結び付けて考えるようになってきたのです。
頂いた役職や役割に対して責任を感じ、本気になって行動することで、英知とスキルを磨くことができました。また、仲間と共に様々な課題に立ち向かう中で、前向きに一歩を踏み出す勇気と自信を与えてくれました。そして、何よりも明るい豊かな社会を思い描き行動する先輩諸兄や仲間たちの熱い想いが、私自身の情熱と利他の心に大きな炎を灯してくれたのです。

Where there is a will , there is a way ~意志のあるところに道は開ける~

この言葉は、私自身の心の支えにしている言葉です。どんなに苦しくても、上手くいかなくても、あきらめそうになっても熱い想いと強い意志を持って行動することで必ず道は開けます。この地域の未来への可能性を切り開くのは我々自身です。変革の能動者として、英知と勇気と情熱をもって共に活動して参りましょう。
 本年度、第48代理事長を拝命するにあたり、私を大きく成長させてくれた会、そして先輩諸兄に心より感謝すると共に、JAYCEEとしての気概と覚悟をもってこの地域の健全なる発展に尽くせるよう全力で駆け抜けて参ります。


【地域社会にIMPACTを与え続ける組織として】

 JCは単年度制、40歳卒業というルールの下で活動している組織です。私は、このルールの下で活動することに二つの大きなメリットがあると感じています。一つは、常に新鮮さを保ちつつその時々の変化に柔軟に対応した活動ができること、そしてもう一つは、様々な役割や役職での経験を通じて多くの成長機会があることです。2015年度、糸魚川JCは、2010年、2012年に会員拡大に力を入れたこともあり、57名と本当に多くのメンバーでスタートすることができました。しかし、在籍の短いメンバーが多く、ベテランと呼ばれるメンバーが少なくなってきているという現状があるのも事実です。このような現状を踏まえ、JCの二つの大きなメリットを活かせるような組織作りを行うには、会の運営に関してメンバー一人ひとりがより理解を深め、メンバーとしての役割や責任を意識して活動していくことが大切です。時代やメンバーが変わっても明るい豊かな社会の実現に向け、最高のパフォーマンスを発揮できるような組織の基盤を築きます。

そこで、まずは『組織』に目を向け、いつの間にか当たり前になっている組織のルールや仕組み(特に定款や規定に記載のないこと)を改めて見つめ直し、変えてはならないもの、変えなくてはならないものについて考え、全メンバー共通認識のもと活動できるような組織作りを行います。その上で、会のよりスムーズな運営に繋げると共に、誰に何を発信するのかを明確にした対内外広報に力を入れていきます。さらには、会議運営や事業構築に関する知識、技術を磨き、地域社会に『IMPACT』を与え続けられる組織として、時代の変化に柔軟に対応できるような会の運営面の強化を図ります。

また『個人』にも目を向け、メンバー一人ひとりが活動に対してやりがいを感じ、活き活きと活動していけるよう、まずは会の必要最低限のルールやマナーについて考えられる機会を設けます。そして、与えられた役割と責任を意識して活動していけるようなメンバーとしての資質向上を図ります。中でも、会員拡大に関しては、新陳代謝の活発な会であることを踏まえ、全メンバー共通の役割と責任であるという認識の下、この地域社会に『IMPACT』を与え続けるメンバーとして、この地域の未来について語り合い、共に学び、行動し、そして成長しあえる仲間を募って参ります。



【明るい未来に向けたIMPACTのあるひとづくり】

 2014年5月、人口減少問題について日本創生会議が発表した、今から25年後(2040年)の将来人口予測は大変ショッキングな内容でした。我々の住むこの地域においてもこのまま人口減少が進むと地域経済にとって大きな打撃になるだけではなく、この地域の存続にも関わる大きな問題になるでしょう。中でも少子化、特に結婚、出産、子育てに関しては青年会議所メンバーも少なからず当事者にあたる世代です。我々は変革の能動者として、まずはこの大きな問題についてしっかりと認識しなければなりません。
 私は、この問題を考えるにあたりこの地域に住む方々の未婚率の高さに注目しました。現在、私の周りにも結婚していない友人、知人が多くいます。そして、そのうちの多くは、結婚願望はあるものの結婚に至っていないケースが多いように感じています。その原因は、出会いから結婚に至るまでの個人的なものだけでなく、時代背景による価値観の多様化や物質的豊かさなど多くの要因が複雑に絡み合っています。中でも、家族という集団生活を営むことに対する価値観の変化は、それら多くの要因に影響を与えています。
そこで、まずは我々と同世代の方々に対してアプローチできることの強みを活かし、この地域の現状やそれら要因の一つひとつと向き合い、結婚願望があるものの結婚や恋愛に消極的になっている方を後押しできるような活動を行います。そして、この活動をさらなる運動へと繋げられるよう、お互いを思いやる気持ち、様々な困難を乗り越えていこうとする活力、何よりも心の支えとなる『家族』というかけがえのない価値観について改めて考えられる機会を創出し、この地域に住む人々が夢を抱き、活き活きと生活する明るい未来への可能性を切り開けるような『IMPACT』を与えて参ります。


【グローバルな視点でIMPACTのあるまちづくり】

 JCには、個人、地域、国際、ビジネスと4つの機会があると言われています。糸魚川JCでは、このうち個人、地域、ビジネスの機会には触れることは多くありますが、国際の機会についてはあまり触れることがありませんでした。しかし本年度、100周年を記念するJCI World Congress(JCI世界会議)が同じ北陸信越地区の仲間である金沢JC主管で開催されます。まずは、この国際の機会を有効に活かして参ります。また、現在、日本に世界各国から訪れる外国人はここ10年で約2倍となり、2013年には1000万人を超えるまでになりました。さらに、2020年には東京オリンピックの開催も決まったこともあり、国際社会からの日本に対する関心はますます高まるでしょう。では、この地域においてはどうでしょうか。私は、日本に訪れる外国人が関心を持つだけの十分な魅力がこの地域にはあると思っています。また、現在この地域には約300人の外国人が定住しており、人口減少問題などを抱える糸魚川にとってもその存在価値はますます大きなものとなってくるでしょう。金沢でのJCI World Congressの開催や北陸新幹線が開業を迎える今だからこそ、国際交流(多文化共生)都市の実現に向けた第一歩となるよう外国人を視野に入れた『IMPACT』のある取り組みを行い、この地域のさらなる発展に向けた大きなチャンスに繋げていきたいと考えます。

 そこで、まずは国際交流都市としての可能性を追求していく活動を行います。日本に観光で来られる外国人の中には日本の文化や伝統、田舎らしさといった日本らしさそのものに触れることを求める方が多くいます。私たちが海外旅行に行った時のことをイメージしても分かる通り、普段生活している人にとっては当たり前のように見えるものも、外国人からみれば新鮮なものに映るものも多いでしょう。この地域には多くの観光資源があります。しかし、その既成概念にとらわれることなく柔軟な発想で田舎らしさ(日本及び日本人らしさそのもの)を伝えることで外国人観光客の心を掴むことができるのではないかと考えます。隣町でもある白馬村に多くの外国人観光客が訪れていることも強みと捉え、外国人観光客の関心に繋がる魅力を掘り起し、それを発信することで、この地域の交流人口拡大の可能性の幅が広がるよう一石を投じて参ります。

また、この地域に住む我々自身の国際感覚を磨き、多文化共生都市としての可能性を追求していく活動も行いたいと考えます。そのためには、この地域に住む外国人の方々との交流機会を持つことが最も身近で大切なことだと考えます。この地域で生活する外国人は、この地域を、この地域に住む我々をどのように見ているでしょうか。外国人との交流には、言葉や文化の違いなど大きな壁があります。しかし、心の交流を図ることには国境の壁はありません。この地域に住む外国人にとって第二の故郷と思ってもらえるように、そしてこの地域に住む我々が国際感覚を磨くことができるように、糸魚川の伝統や文化に触れる機会だけでなく、外国の伝統や文化に触れる機会を通じて異文化交流を推進することで多文化共生都市を実現するための第一歩に繋げて参ります。

【JAYCEEとして活躍できるメンバーの育成】

1949年、「新日本の再建は我々青年の仕事である」という覚悟のもと、日本のJC運動は始まりました。それ以来、移りゆく時代の中で、この創始の想いは各地に派生し、今日まで脈々と受け継がれてきました。それぞれの時代や地域、人により活動そのものや表現方法が変わってもJC運動の本質は変わりません。そして、私は、そのすべてのヒントは「創始の想い」や「JC宣言文」にあると思っています。入会した当初からその本質に少しでも触れることができれば、これからJCで活動していく上での大きな原動力となるでしょう。そのことを踏まえ、共通の目的、目標の下に率先して活動することで、個人の修練の場となり、社会への奉仕の心が育まれ、仲間との友情が築けるのだと信じています。
 そこで、2014年、2015年に入会した新入会員に向けて、まずはJAYCEEとして活動するための最低限の知識とそれに対する心がまえについてしっかりと伝えて参ります。そして、JCのあらゆることについて学べる機会を創出することで、JC運動の本質を少しでも感じてもらえるような取り組みを行います。
本年度、これからJAYCEEとして活躍することのできるメンバー育成を目的とし、新入会員だけでなくベテラン、中堅メンバーにとっても新たな刺激となり活力となるよう特別会議体を設けます。


【結びに】

 もし、JCに入会していなかったら今の自分はどうなっていただろうか。もしかしたら、考え方も行動も全く違っているかもしれません。仕事に活かしたい、自らの成長機会にしたい、純粋にまちづくりをしたいなど、会に所属している個人としての理由や意義は人それぞれです。しかし、共通の目的、目標に向かう中で与えられた役割と責任を果たそうとしなければ自己の成長に繋げることはもちろん、この会で得られる様々な気付きやチャンスにすらめぐりあうことはできません。熱い想いと強い意志、そして英知と勇気と情熱をもってこの地域社会に『IMPACT』を与え続けられる組織としてさらなる飛躍を遂げられるよう共に駆け抜けて参りましょう。
一年間どうぞよろしくお願いいたします。

<基本方針>

  1. 地域社会に『IMPACT』を与え続ける組織として、青年会議所の二つの大きなメリットをより活かせる組織運営の基盤整備を行う。
  2. 地域社会に『IMPACT』を与えられるメンバーとして、青年会議所の二つの大きなメリットをより活かせる意識の醸成を行う。
  3. 少子化問題に対して真剣に向き合い、『IMPACT』のある結婚サポート事業を行うと共に『家族』というかけがえのない価値観について改めて考えられる機会を創出する。
  4. 国際交流(多文化共生)都市としての第一歩となるよう、糸魚川に住む市民、外国人との異文化交流を推進する。
  5. 国際交流(多文化共生)都市としての第一歩となるよう、外国人観光客誘致に向けた可能性を追求する。
  6. 新入会員が活動に対して前向きに取り組めるサポートを行うと共にJC運動の本質を少しでも感じられる機会を提供し、JAYCEEとして活躍するための基盤を築く。