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7月例会「糸魚川自然観察in戸倉」


7月14日に糸魚川市根知の戸倉山にて、ひとづくり委員会7月担当例会『糸魚川自然観察IN戸倉』が開催されました。

『メンバーが糸魚川の自然環境を感じ、守り伝えて行く機運を高める』というテーマの今例会。ひとづくり委員会はお手製の「戸倉山登山のしおり」を作成。登山の心得・注意点などが丁寧に記載されている他、戸倉山の動植物の詳しい解説がされている作りとなっており、ひとづくり委員会の想いの強さが伝わってくる出来映えとなっています。

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講師として鶴本修一様<糸魚川市教育委員会・糸西自然友の会・日本山岳会会員>をお招きし、慣れ親しんだ戸倉山について解説して頂くと共に、登山に不慣れなメンバーを引率していただきます。

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戸倉山麓で登山に備えた服装のメンバーたちに、綱島委員長から趣旨説明と登山中の注意事項の連絡が行われました。標高1000メートル未満、片道1時間半程度の戸倉山ですが、山の油断は、即、死に繋がる危険があります。安全に登山を終えるためにも、体調管理に気を抜くことはできません。

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スタートしてしばらく舗装路を上ると、第一チェックポイントの白池に出ました。
湖底が白っぽく、名前の通り池が白く濁って見えるのは地層の流紋岩が要因だそうです。池の周りを散策すると、動植物が何種類もおり、アマゴイルリイトトンボも姿を見せています。

白池から登山道に行くまでに、歩荷小屋跡があります。塩の道を通って信州との交易ルートとなっていたときに使われていた小屋ですが、雪崩によって滞在した歩荷が亡くなられた事故がありました。周辺に外来植物が生育しており、鶴本氏は自然の事だけれど、糸魚川の植物の生育への影響を考え、必要な手を加えていかなければならないと話されました。

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その後しばらく登山道を進むと、第二チェックポイントの角間池に出ました。どうやって建てたのか、小屋やベンチが設置されています。
周囲はブナ林が広がっていますが、このブナ林は山の維持に重要な役割を担っているそうです。ブナは水分を溜める性質が有り、またある程度の高度から生育するので、山の地層を維持し、土砂崩れを起こさない力があります。
地面に落ちたブナの実を食べてみたりして、メンバーは自然の空気を味わいました。
また余談ですが、ここは長野県小谷村になります。

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ここから登山道は狭く険しく、強い陽射しが照りつける中、樹木の根が作った天然の階段に足をかけ、息をつきながらメンバーは一歩一歩戸倉山を登って行きます。

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そして、戸倉山の山頂に到着。
360度全面を見渡せる絶景です。当日は多少ガスがかかっていましたが、海も山もしっかり見えました!
見下ろす風景に比べて戸倉山の山頂は猫の額のような小ささでした。山の頂上はこんなところなのですね。

その後、陽射しが強すぎるため角間池で各自昼食を取りました。登りと比べて下りは息は楽ですが、足への負担が倍増。特に足の裏側に負担がかかる感じがしました。
昼食では、ガスバーナーとクッカーをつかってカップラーメンを食べているメンバーを見て、道具へ興味を持ったメンバーが何人かいたようです。

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後は各々のペースで麓まで下山しました。舗装路までたどり着いたときには皆汗だくだく。風が吹くととても心地よかったです。

様々な外来生物と従来の動植物から自然が成り立っていますが、糸魚川の豊かさを守り維持していくためにはどういうことを意識する必要があるか。鶴本氏は若い世代への期待を語り伝え、メンバーも今回の体験で自然を意識する事が出来たと思います。

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