副理事長兼総務室長
こいで かおる
小出 薫

 
 
私は、(一社)糸魚川青年会議所(以下、糸魚川JC)に入会して6年余りで、この糸魚川という地域について、また、地域の発展に向けた事業について、多くのことを学びました。その中で感じたのは、JC活動はメンバーのアイデアや情熱から生まれるということです。その活動をより発展させるためには、メンバーが成長を続け、より見識を深め、情熱を発揮することが必要です。他方で、JC活動自体がメンバーを成長させる側面もあります。多くのメンバーが議論を重ね、事業を構築し、実践することを通じて、所属する企業・団体を発展させ、地域に貢献する力が培われます。これらのことから、メンバーが活き活きと活動に参加・参画し、成長できる組織運営、それに向けた環境づくりが不可欠です。また、成長に向けて新しい考え方や視点を学びお互いを磨き合うべく、多くの新入会員を迎え入れることが重要と考えます。
活動の現状に目を向けると、一人ひとりのメンバーは、それぞれの仕事や家庭環境、様々な考え方や価値観を持っており、また、十分でない時間の中でJC活動に取り組んでいます。全員が同じ時間に一つの場所に集まって活動することさえ簡単ではありません。その中で、各メンバーが、活動の目的や内容、進捗を理解し、自分が何をすれば良いかを判断し、JC活動を実践するには、どのようにすれば良いでしょうか。一つは、適切なICTツールなどのテクノロジーを活用することです。テクノロジーは日進月歩で進化しており、これを取り入れることで活動がより効果的・効率的に行えると考えます。もう一つは、糸魚川JCが目指すものや事業構築についての知識の共有が有効です。そもそも、何を目指しているか、その目的にどのようにアプローチしようとしているかを共有することができれば、メンバー一人ひとりの自主性が引き出され、ひいては各メンバーの能力が存分に発揮されることになります。これらを実践して、メンバーがより活き活きと活動し、成長できる組織となるための環境を整備することが必要不可欠です。
また、糸魚川JCでは、ここ数年、共に活動するメンバーが減っています。減少の一つの要因は、成長をもたらすJC活動について、その魅力を十分に伝えられていないことにあります。様々な情報が溢れる中で、そもそもJCに関する情報が伝わっていないことや、触れた人を惹きつける情報になっていないことが考えられます。これに対しては、JC活動の魅力を効果的に発信し、伝えることが大切です。また、それに留まらず、互いに磨き合って地域の未来を担う人財へと育っていく仲間を集うべく、積極的に会員拡大に取り組み、新しい仲間を迎え入れる必要があります。さらに、会員同士のコミュニケーションを図る機会を設け、成長を支え合える人間関係の構築につなげます。これらのことにより、一人でも多くのメンバーと共に成長し、地域の未来に貢献する活動ができるようにすることが重要です。
本年度の活動を通じ、木島理事長が掲げるスローガン「KEEP GROWING」のもと、糸魚川の希望溢れる未来に向かって歩みを進めます。また、私自身もより成長し、役割を全うできるよう精一杯努めてまいります。
一年間、どうぞよろしくお願いいたします。