2022年度理事長
中林 友幸

 

『CONNECT』
~今と過去を繋げ、今と未来を繋げる~

 


【はじめに】
 本年度、一般社団法人糸魚川青年会議所(以下、糸魚川JC)は創立55周年を迎えます。これは先輩諸氏が54年という長きにわたり、JC運動を通じ多くの仲間と切磋琢磨しながら、歴史を紡いでこられたからこそであり、これまでの功績に敬意を示すとともに深く感謝を申し上げます。
 糸魚川市では他の地域同様、人口減少や少子高齢化、地方財政圧迫など様々な課題があります。そして昨今の新型コロナウイルスの影響を受け、地域課題の解決に向けた糸魚川JCの活動もこれまで通りにいかなくなっているのが現状です。
 このような今だからこそ、これまで先輩諸氏が変革の能動者として創り上げてきた数多くの運動を振り返り、その時々に踏み出されてきた一歩を、私たちが同じく踏み出すことで今と未来を繋げることができると確信しています。
そして私たち糸魚川JCはJC運動を通じ、仲間や地域の方、諸団体など、多くの方と繋がる機会がある団体です。このような糸魚川JCだからこそ多くの人にとって、必要とされる存在であり続けることで、より良い糸魚川の実現に一歩近づけます。
 
【JC運動を推進する組織として】
 JC運動は課題解決の活動が多くの人に伝播されるものであり、その為にも活動が広く認知されることが必要であると考えます。
 現在の糸魚川JCは、メンバーの約4分の1は入会3年未満、半数は入会10年以下で卒業するメンバーとなっています。このような現状の中、JAYCEEとしての行動規範や流儀・作法であるJCプロトコルの体得や伝承が難しくなっており、JC運動を推進しにくくなっています。また本年度、糸魚川JCは創立55周年を迎える年であり、例年以上にJAYCEEとしての在り方を身に付ける必要があります。
 その為に改めてJCプロトコルを学び、一人ひとりが自身の担いを自覚し、責任感・使命感のもと行動することで、JC運動を推進する組織をつくります。
 そして活動が多くの方に理解され、メンバーが多様に活動ができるよう、さらなるICTの活用を模索します。新型コロナウイルスの影響により糸魚川JCの活動も変化しました。総会・例会などの各種会議体だけではなく、各委員会の事業や昨年度行われた、糸魚川市長選挙公開討論会もICTを活用したものとなり、活動の場そのものがICTの中で行われるなど、これまでにはない形へと変化をしました。今後もICTを活用することで、メンバーが多様に参加・参画でき、多くの方に糸魚川JCの活動に興味関心を持っていただくことができるようになります。
 このように、これまで携わることのできなかった人達との活動が、ICTを活用することで可能となります。そして、多様な参加・参画、発信を行い、多くの方と繋がる機会をつくり、JC運動を推進する組織となることで未来へと繋げます。
 
【より結束した糸魚川JCを】
 JC運動を行う組織は、メンバーがお互いを高め合いながら活動ができる組織であり、そのような組織であるからこそ地域課題に対し一歩踏み出すことができると考えます。
 地域課題の解決は一朝一夕にできるものではありません。その地域課題に立ち向かうにはメンバー同士の結束を高める必要があります。
 そして本年は創立55周年を迎えます。この機会に糸魚川JCの姿を多くの先輩諸氏や糸魚川市民、県内・外の同志に届けることができます。結束した私たちの姿を届け、未来の糸魚川JCに対する最大の理解者となっていただくことで地域課題の解決により近づけると考えます。
 メンバー同士の交流を深めながらお互いを高め合い、これまで中々参加できていなかったメンバーや、入会3年未満のメンバーがより参加しやすくなるようフォローを行い、より結束した糸魚川JCを多くの方に示し、未来へ繋がる今をつくります。
 
【地域内経済循環を】
 糸魚川市も他の地域同様、人口減少にあわせ地域内の経済は縮小していくと予想されます。そのような未来が予想されたとしても、地域経済を活性化させ経済的に自立したまちをつくり続けていくことで、経済的に持続可能なまちとなり明るい豊かな未来を描けるのではないでしょうか。
 経済的に自立したまちになる為に、糸魚川市内の個人消費を増やして景気を良くすることや、公共事業のように糸魚川市内にお金を供給する施策を増やすことで、まちの経済が潤っていくと考えられます。しかし、私たちの所得変動や地方財政状況を考えると、とても簡単にできる事ではありません。
では、他にどのようなことができるでしょうか。それは限りある個人や企業の消費を効率良く糸魚川の中で循環することで、地域に流れるお金の総量を増やすことができるのではないでしょうか。
 例えば、糸魚川の就業者数における個人消費の1パーセントを、地域内に循環するお金として消費をすると、3.6億円の経済効果になるという試算になります。糸魚川JCがそのお金を準備し一石を投じることはできなくても、個人消費の使い道を工夫してもらうことで可能になると考えます。
そして個人消費のみならず企業における消費も地域内で循環するものとなれば、所得や税収も増やすことができ、まちの地域課題である地方財政も健全化が進み、まちの価値が増えると考えます。この循環が根付くことで地域内の経済は自立し、未来へと繋げることができるようになります。
 地元での消費に目を向け、「地消地産」地元産を地元で消費することを広め、多くの糸魚川市民にその重要性を理解していただき、糸魚川が「価値残る」まちになることを目指します。そして糸魚川の地域経済循環から、持続可能なまちをつくり、未来へと繋げます。
 
 
【交流人口の拡大を目指して】
 糸魚川JCではこれまで交流人口の拡大に向け、インバウンドの推進や着地型観光への取り組みなど、多くの取り組みを行い成果につなげてきました。しかし新型コロナウイルスの影響によりこれまで通りの交流人口拡大に向けた活動が難しくなっていることが現状です。
 いつの日か交流人口の動きは回復していくと思います。その時に観光客にとって求めている魅力や情報をしっかりと発信することができれば、糸魚川に多くの観光客が訪れにぎわいのあふれるまちとなり、明るい未来に繋がると考えます。
 観光客に必要なタイミングで求めている情報を提供する為には、私たち糸魚川市民が糸魚川での魅力を感じ、観光資源として認識を深めることが大切です。魅力を感じ認識が深まった糸魚川市民が、情報を必要とする方にその魅力を直接発信することで観光客にとってより信頼のある情報となり選ばれる糸魚川となるのではないでしょうか。
 では、糸魚川市民がそのような認識を持つ状態にするにはどのような行動が必要でしょうか。まずは、糸魚川での魅力を、私たち糸魚川JCが観光資源の魅力として感じること。そして、その魅力を、糸魚川市民へ共感が持てるよう伝えることが重要であると考えます。
 糸魚川には多くの魅力があります。自然豊かでありその自然の恩恵を受けた海の幸・山の幸も豊富で、海や山でのアクティビティーも豊富にあります。また、塩の道やヒスイなど文化的側面での魅力も多くあります。多くの糸魚川市民にその魅力が共感される活動を行うことで、糸魚川市全体で、観光客を呼び込む機運を高め、交流人口の拡大を目指し明るい未来へと繋げます。
 
 
【創立55周年を迎えて】
 糸魚川JCの歴史を紡いでこられた先輩諸氏が、地域から必要とされる団体としてこれまで活躍してこられたからこそ、この55年目を迎えることができており、これまでの功績に敬意を示すとともに感謝を申し上げます。
 私が糸魚川JCに入会し、これまで創立45周年副実行委員長、創立50周年部長と数少ない周年事業の機会に責任のある立場として携わることができました。そして本年度は理事長として創立55周年を担い、この機会を与えてくれた仲間に大変感謝しております。
 これまでの周年事業で感じてきた、その時々まで紡いできた先輩方の想いをメンバーにしっかりと感じてもらうことで、未来へ繋げる一年をつくることができると考えます。
 どのようにすればこれまでのように糸魚川JCがJC運動を未来に繋げることができるでしょうか。これまで糸魚川JCでは糸魚川おまんた祭りや日本海クラシックカーレビューのように、現在まで続く運動があります。そして周年事業では糸魚川市駅北大火からの復興を願ったミュージカルのように、多くの人との関わりの中でこそ成し得た事業を行ってきました。そこにはその時々の地域課題に対し一歩を踏み出すと決めた強い想いがあったからこそ実現できていたのだと思います。 
 今一度、周年の節目にこれまでの活動を振り返りその時々へ想いを馳せ、私たちの想いの基とすることで、この先の活動から未来へ繋がる糸魚川JCをつくります。そして、その想いを持って創立55周年記念式典・記念事業を開催し、糸魚川市民の皆様、新潟県内・外各地の同志皆様へ、想いを伝え今と未来を繋げます。
 
 
【結びに】
 新型コロナウイルスの影響により社会が変化した今、創始からの想いを受け継ぎ、新たな想いを創る重要な一年であります。
 そしてその想いを基に糸魚川JCが声を上げ糸魚川市全体を巻き込んだ運動から、明るい豊かな糸魚川を目指します。
 「CONNECT」のスローガンのもと、糸魚川JCと多くの方が繋がりをもって力を合わせ、信頼する仲間とより良い糸魚川の実現に向け新たなる一歩を踏み出し、明るい豊かな糸魚川の未来へと繋げます。
 
 
<基本方針>
1 JCプロトコルを学び、JAYCEEとしての在り方を身につける。
2 さらなるICTの活用を模索し、多様な参加・参画につなげ、発信をする。
3 メンバー同士の交流を図り、結束した組織をつくる。
4 持続可能なまちになる為に「地消地産」から地域内経済循環を高める。
5 交流人口拡大の為に糸魚川の魅力を再認識し、糸魚川市民へ共感のできる発信をする。
6 創立55周年記念式典・記念事業を挙行する。