新春対談
「県の石」に指定 ヒスイを追い風に~新たなスタート、新たな魅力発信へ~




                                            米田 徹 糸魚川市長
 

〈活動実り、次なる展開へ〉

米田 徹 市長
 明けましておめでとうございます。昨年は糸魚川市にとって非常にうれしいニュースが舞い込んできました。当市を日本最大の原産地とするヒスイが歴史・文化や地質学の観点から独自性が高いとして「県の石」に指定を受けました。縄文時代からヒスイの魅力に気付いて加工し、北海道から九州まで交易をしてきた先人によるたゆまぬ努力のおかげです。また、5年間に及ぶ「駅北復興まちづくり計画」が期末を迎え、12月10日「糸魚川市駅北大火復興事業総合竣工式」で、復旧・復興の5年間を締めくくりました。今年は、県のシンボルに仲間入りをしたヒスイと5年間で整備したハードをまちづくりの新たな核として展開していきたいと思います。
 
伊井 浩太 理事長
 明けましておめでとうございます。糸魚川青年会議所は創立55周年の節目を迎え、無事記念式典・記念事業を開催することができました。これまで支えてくれた多くの諸先輩方や仲間たちへ感謝すると共に、次の60周年に向けてどう糸魚川を盛り上げていけるか、地域の課題と向き合った1年でした。そんな中で県石指定の吉報を受け、青年会議所の活動でもヒスイや糸魚川の鉱物を全面に打ち出していくべきだと感じましたね。駅北大火に関しても、引き続き災害に注意しながら、このきれいになったまちなみを後世に残していくことが次の課題だと思っています。
 
米田 徹 市長
 5年間、被災地の無電柱化や雁木(がんぎ)再生、防火対策、水利調査など、国や県からも協力してもらい、一歩一歩着実に進めてきました。駅北大火当日の深夜、現場で途方に暮れていたことを思い返すと、この日を迎えられて感無量です。大火への思いは市民一人ひとりが持っているはずですので、決して忘れることなく教訓として市民と共に今後も防災対策に取り組んでいくつもりです。
 
伊井 浩太 理事長
 復興期間中、私の営む飲食店にもボランティアの方が食事に来られ、励ましの声を掛けてもらいました。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための行動制限により、お世話になった方々に整備された姿を見てもらえていないのではないでしょうか。復興したまちなみを見にきてもらえるよう働きかけると共に、われわれが先頭に立って直接感謝の気持ちを伝えていきたいです。
 

 

伊井 浩太 (一社)糸魚川青年会議所理事長        

〈学べる観光地として〉

伊井 浩太 理事長
 ここ3、4年は移動や交流を要するさまざまな体験が制限されていましたが、その一つひとつは本来自身の経験値となり、若い世代にも伝播(でんぱ)できるはずでした。規制が緩和されつつある今年は一人でも多くの人と交流し、市外にも「糸魚川のファン」を増やすことを目標に「EXPERIENCE~人とヒトの交流を促進し、夢を叶えるイマを体験しよう~」とスローガンを掲げました。まずは、緑のある白馬バレーを中心とした塩の道エリアの同世代と直接顔を合わせ、食事や意見交換などを通して交流を深めようと考えています。市外から来る観光客や市民の皆さんにも、ぜひ糸魚川でさまざまな体験をしてもらい、ファンになってほしいですね。
 
米田 徹 市長
 まさに。当市に縁のある方、関心を持ってくれる方は、市外にもたくさんいると思います。これまでも多くの学生から修学旅行で訪れてもらいましたし、大糸線応援隊は全国から2500人以上の応募がありました。今あるネットワークを大切に未来へつなげていきましょう。市もコロナ禍以前からジオパーク活動を通して交流のある方々に声を掛け、ジオツーリズムを計画しました。4月に台湾から中学生を含む40人が2泊の予定で来てもらうことになっています。
 
伊井 浩太 理事長
 昨年の活動の中でも、インバウンドを含む観光客向けに糸魚川でお勧めの体験プランをまとめた冊子を作成したので、役立てていただけるとうれしいです。自身の経験上、やはり直接現地に行き、顔を合わせて交流・体験することはさまざまな場面においていい刺激になっています。
 
米田 徹 市長
 当市への観光は、全国の観光地とはまた違った感覚をもって楽しんでもらいたいです。駅北大火からの復興に関する取り組みはもちろん、食事に使われている糸魚川産の農作物や魚介が新鮮で種類豊富なゆえんは、厳しくも優秀な地形や地質変動、豊富な雪解け水にあることなど。文化や歴史・大地を感じ、思い出と共に「学び」も持ち帰ってもらえる場所なのだということをこれから発信していかなければならないと考えています。ヒスイをきっかけに糸魚川に来てくれた方々にも、このまちのたくさんの秘めた魅力を感じてもらいたいですね。
 
 

〈未来につなげる一年に〉

米田 徹 市長
 市政は令和4年度にスタートした第三次総合計画に沿って、重点項目である健康・地域経済・教育を中心に取り組みを進めています。中でも人口減少・少子化を課題と捉えたとき、安心して産み育てられる環境と教育は大切です。市立の教育機関だけでなく、市内三つの県立高校に対しても県と連携をとり、昨年3人の高校魅力化コーディネーターを配置しました。現在手狭になっている子育て支援センターも、にぎわいづくりの一助として駅北地域へ移設計画中です。まちなかの復興を視野に入れたハード面において、最後の計画となるでしょう。
 
伊井 浩太 理事長
 青年会議所の仲間たちも子育て世代ですので、子どもたちがまちなかに集まって、歴史ある商店街を歩きながら郷土愛を育んでいけたらうれしいですね。楽しめる施設になることを期待しています。最後に、われわれは異業種の集まりでもありますので、課題に対してもさまざまな意見が出てきます。現実的な数字も大事ですが、一番は未来に向けてよりポジティブに捉え、若い人が挑戦できて夢を語れるようなまちづくりが私の理想です。理事長としても背中を見せていきたいと思いますので、1年間よろしくお願いいたします。
 
米田 徹 市長
 頼もしいです。依然、新型ウイルス感染症が終息したとは言い切れませんのでしっかりと感染対策をしながら、引き続き青年会議所の皆さまと連携し、令和5年、未来への新たなスタートの年として気を引き締めてまいりますので、皆さまよろしくお願いします。
 
 

構成協力:(株)アド・クリーク
前列左より米田市長 伊井理事長 後列左より 牧江専務理事 小坂常務理事 石塚総務委員長
前列左より米田市長 伊井理事長
後列左より 牧江専務理事 小坂常務理事 石塚総務委員長